· 

AGU Fall Meeting in Chicago

こんにちは!M2の藤田です。

 

梶山さん・Alexさん・藤田の3名で、1212日から16日にシカゴで行われたAGU Fall Meeting に参加して来たので、こちらでご報告します!

 

AGUは毎年アメリカで開催される、地球に関する科学全般(洪水、水不足、衛星、気象、海洋、地震…)を対象にした、数万人が集まるビッグイベントです。鼎研がよく参加する学会の一つで、コロナの影響で3年ぶりの対面参加となりました!

 

本題の前に、私にとって、アメリカへの旅そのものが刺激的でした。(刺激的すぎて毎日クタクタでした…) 海外はずっと昔中国行ったっきりで、初のアジアの外&英語圏の旅だったためです。機内食・入国審査・英語の標識や値札・鉄道の乗り方・レジやチップ・時差…、全てが「おー…」という感じでした!ここではこれぐらいに留めときます!笑

 

 

今回は、①発表、②聴講、③その他 の順にご報告させていただきます。

 

① 発表について

今回、私が口頭発表、梶山さんAlexさんがポスター発表をしました。先輩方が、口頭発表に割り当てられるのは名誉なことと言ってくださったのですが、アブストしか出してないので、かっこよく書きすぎたか何かの勘違いかと思い、当日、セッション長に恥かかさせないようにしないとというプレッシャーを感じてました笑

 

まず自身の口頭発表は、Forecast Informed Reservoir Operations (FIRO) - Science and Decision - Support Needsというセッションで行いました。

参加するまでは自身の研究内容に興味を持ってもらえるか不安を持ってました。というのも、私は国内のダムの事前放流をテーマにしていて、それに対し、会場の聴講者はダムの容量も集水面積も全然違う米国はじめ多様な国の方々となるためです。

ですが終わってみて、このFIROは、「雨の予測を活用しようとする日本の事前放流の姿勢」とぴったり精神が一致していると感じました。実際自身の発表でも、頷いて聞いてくれる聴講者がいたり、第一人者のような方が質疑応答されるところで私の発表を引用してくださったり、少し手応えも感じられました!

 

そしてむしろこの領域において、日本の方が進んだフェーズにあるようにも感じたねと先輩方とお話してました。日本の学会と同じく本セッションで一番議論が白熱していたのは、やはり同科学技術の「社会実装」における、多様な関係者(自治政府、ダム管理者、科学サイド、利水者など)との「連携」でした(私の英語の聞き取りが正しければですが…)。現在米国のFIROは、スクリーニングプロセスといったものを通してサンフランシスコあたりのダムから順次適用を図っているようで、今回のセッションにもその関係者の方がご講演されていました。ただ、対象の時空間スケールは大きく、日本のダムの高度利用の方がよりきめ細いニーズがある中で、ガイドライン作成や法改正、SIPでの社会実装、様々な研究が投稿されている現状を考えると、若輩目線ながらそんな風に感じました!

話は変わって、自身の質疑応答や総合討議の能力はまだまだです…。英語がすんなり聞けてこの方々と議論できたら楽しいだろうな…と歯痒さを感じたので、この気持ちを胸にもう23歳ですが頑張ります!

その一方で先輩方のポスターは流石に感じました。まず3時間ずっと立って接客されてたのでより大変そうでした。何より、いろんな方と英語で「会話」をされていたので、憧れました。梶山さんは15人ぐらいと話されたみたいで、さすがです。

 

 

② 聴講について

AGUは、大きなポスターホールと、企業ブース、たくさんの口頭セッションの部屋からなります。

私に関しては、日本の河川管理・洪水解析という興味から探すと、ピッタリはまる発表を見つけるのはやはり難しかったです。ただ、Googleが観測のない場所にも洪水予測を行うシステムを開発していたり、ある方が流域の中の池を洪水抑制に用いる手法を提案していたりと、日本と重なる側面での世界的な動きや共通の悩みを感じることもできました。

梶山さんは季節予測を中心に、Alexさんは衛星観測を中心に、勢力的に情報収集されていたように拝見します。私は受け身で聞くのに終始してしまいましたが、特に梶山さんは積極的にいろんな方を見つけては声をかけており、対面学会の別の意義を教わりました。

 

③ その他

今まで少々お堅めな話でしたが、研究室探し中の学生なども見てくださってると信じて、ゆるいこともちゃんと書いておきます!笑

学会終わった後や、ご飯、AGU主催のイベントで、シカゴらしいこともたくさんしました!食事は、ファストフードがメインで、食べきれずテイクアウトを2度したほどアメリカサイズでした!シカゴピザやホットドッグ、チポトレ、ギャレットポップコーン、マック、チャイナタウンでの食事など色々食べれました!おまけに私は日本食好きなので日本食恋しくなる経験もできました笑 

AGU主催でフリーのナイトミュージアム(フィールドミュージアム)も規模が大きくて見応えありました!(時間が時間で睡魔と戦いつつ…)何より海みたいなミシガン湖やかっこいい高層ビル郡を眺めるだけでも感動でした。梶山さんは日本から来た方をたくさん見つけられて、色々輪を広げられていたのもとても楽しそうでした!

などなど、ゆるいこともできます!笑

 

最後に、おそらく自身最後のブログということで私ごとで締めます。

私は来年就職で、B4・M1はコロナだったので、

最後の年ぎりぎり学会の対面開催が始まってよかったです。

 

宇治・松山・シカゴと、恥ずかしながら、

この4ヶ月で自身にとって10年分ぐらいの旅をした気がします笑

視野も20倍ぐらいになった気がします(元が小さい)。

こういった機会をくださった、鼎先生、海辺さん、

一緒に行ってくれた研究室の方々に心から感謝の意を表して、

AGUブログの結びとさせていただきます!